そこに物語があれば

秋田在住、作家志望兼駆け出しエロゲシナリオライターの雑記

連載コラム、雑記、思い出話「ぼくと、エロゲ 第8話〜エロゲライターを知る・2007夏〜」

僕がエロゲをプレイしていてシナリオライターを意識するようになったのはいつごろなのか。 その答えに辿り着くヒントは、ガガガ文庫の創刊時期にある。 というのも、ガガガ文庫が創刊したのって、ちょうど僕のエロゲ熱が加速しはじめたころなんですよ。 小学…

コラム、雑記「汝自身を愛せ」

出崎統さんという今はもう亡くなられてしまったアニメ界の巨匠がおられるわけです。 僕はこの人の作品が不思議と性にあいまして、手がけたアニメを空いた時間に少しずつ観ていったり、インタビュー記事を探したりなんかしているんですが、つい先日、「あっ、…

連載コラム、雑記、思い出話「ぼくと、エロゲ 第7話〜燃えゲーいいよね・2007夏〜」

燃えゲーの話をしよう。 燃えゲーとはなんぞや? と仰る御仁のためにかいつまんで説明をすると、やれ銃撃戦やら呪文詠唱合戦やら空中戦で∞の軌道を描く双輪懸を繰り広げたりするエロゲのことである。 2007年初夏――。 むさぼるようにエロゲをプレイしてい…

連載コラム、雑記、思い出話「ぼくと、エロゲ 第六話〜50マイルズオーヴァー・2007春〜」

2007年春―― あえて選んでいたのか、それとも名作良作と呼ばれる作品を優先的に選んでいるうちにそうなっていたのか、気がついたら僕は泣きゲーにカテゴライズされる作品ばかりをたて続けてにプレイしていた。 (前も書きましたけど、エロゲ黄金期を追体…

コラム、エロゲ「上から出すか、下から出すか、それだけの問題」

「泣くのって、射精するのと同じくらいかそれ以上に気持ちよかったりするんだよね」 といった感じのことを、僕ってばずいぶん前に云ったことがありまして。 もう、何年前だろ? たぶん二、三年じゃきかないと思います。もっともっと前ですね。僕のエロゲ熱が…

連載コラム、雑記、思い出話「ぼくと、エロゲ 第五話〜泣きゲ、泣きゲ、雨、泣きゲ・2007春〜」

エロゲをプレイして得た経験則をひとつ。「泣ける」と評判の作品は早いうちにプレイしろ! というのも、数をこなしていくにつれて、どうしても感性のみずみずしさが失われていきがちなうえ、良くも悪くも角度をつけて作品に触れるようになったり、比較対象が…

雑記、その他「描写についてふと思ったこと」

つぶやきですまそうと思ったけど、思いのほか長くなったのでこっちに書きます。 小説における情景描写って、つまるところ作者が普段どういうところに目を向けているのかだと思うんですよ。 いかにも小説っぽくするためにそれっぽい描写を意図的に挟むことも…

連載コラム、雑記、思い出話「ぼくと、エロゲ 第四話〜エロゲ熱、加速〜」

ヤフオクでエロゲを購入するというスタイルは非常に効率が悪かった。 欲しい作品が必ず出品されているとは限らないし、基本的に個人売買だから送料や手数料がやや割高だったりもする。 当時、ネット閲覧の手段が携帯電話しかなかった僕が、何か他に効率の良…

連載コラム、雑記、思い出話「ぼくと、エロゲ 第三話〜2006師走 眩しかった日のこと、エロゲに引き込まれた日のこと〜」

静かなはじまりだった――。 プロローグで物語のバックグラウンド的なエピソードが語られたあと、銀色という作品の本編は静かに幕を開けた。 語り手は少女だった。 容易に逃げられぬようにと足の腱を切られ、ただぼんやりと自らの命を明日へ繋ぐためだけに、遊…

連載コラム、雑記、思い出話「ぼくと、エロゲ 第二話〜そして歯車は回り出す〜」

CPU Celeron 366MHz メモリ 64MB HDD 8・1GB OSはWindows98 これが、2006年当時に僕が持っていた東芝製ノートPCのスペックである。 使っていたではなく持っていたと表記したのは、言葉通りほとんどあるだけの置物と化してい…

短編、創作「その音は、何処へ」

所属しているmixiコミュの関係で、BLを書いてみました。 臭作ならぬ習作です。『その音は、何処へ』 包み込むような薄明るいオレンジ色の照明が、そのときの僕をひどく感傷的な気分にさせていた――。 「相坂ユーキ、独身最後の夜に……乾杯」 バーカウンターに…

連載コラム、雑記、思い出話「ぼくと、エロゲ 第1話〜2006・それは雛見沢からはじまった〜」

記憶というやつは、洗濯したあとの靴下みたいなものかもしれない。と、ある日ふと思った。 洗って、乾かして、きちんとタンスにしまったはずなのに、いざ履く段階になったら、片っぽだけどっかいってしまったのが、一足か二足はあったりなんかして。 あるい…

創作論、コラム、読書「これはどげな感じの作品ですか? +なつき・フルスイング! ケツバット女、笑う夏希。というラノベを読んだ話」

無意識だったり意識してだったりは人によって違うでしょうが、物語に触れるにあたって何かしらの心構えを用意しとくことってよくあると思うんですよ。 たとえば、日曜夕方のちびまる子ちゃんと日曜夜の大河ドラマでは観るにあたって焦点を合わせる部分が違う…

コラム「名文? 美文? いいじゃないですか、良い言葉がそこにある。それだけで」

いきなりなんですけど、やっぱり名台詞ってのは、印象に残りやすいんですよね。 ちょいとネットで検索をかけてやれば、色々なジャンルの名台詞を特集したサイトが簡単に引っかかりますし。 次いで印象に残りやすいのが、名シーンですか。 名台詞と名シーンが…

コラム、創作論「キャラクターの話」

たとえば、面接か何かで、 「あなたはどういう人間ですか?」 といった趣旨の問いをなげかけられたとします。 大体の場合は、「明るい性格です」だとか「生真面目な性格だと思います」だとか答えるのが普通でしょう。 「明るいけどお喋りなところがある」と…

雑記、コラム「義理の妹って」

義理の家族といわれて、ぼくらみたいなのがパッとイメージするのは、義理の妹、次点で義理の姉あたりがポピュラーなんじゃないでしょうか。 いきなりなんの話かと思うかもしれませんが、実は今ぼくが書いている作品のキーになるのが、主人公の義理の妹だった…

雑記、コラム、創作、近況「理想と親近感の狭間で」

超遅いですけど、みなさんあけましておめでとうございます。 今年も相変わらずですがよろしくおねがいしますだニャ。 というわけで、新年一発目の記事でござるよ。 先週末ですか、ちょうどテレビで放映してたコクリコ坂からってジブリ映画を観たんです。 ネ…

雑記、マンガ、レビュー「漫画の紹介とかしちゃうんだよっ☆」

みんなーっ! 大晦日も押し迫ったこんな時期なのに、アタシってば唐突にマンガの紹介とかはじめちゃうネ。 えっとぉ、実はアタシ、最近すごくハマっちゃってるマンガがあるんだぁ。 もちろん、いくつになってもはぁとはオトメなアタシが紹介するマンガだから…

コラム、読書感想文、ラノベ「J・さいろー先生、感服いたしましたの巻」

絶対女王にゃー様 (ガガガ文庫)作者: J・さいろー,しろ出版社/メーカー: 小学館発売日: 2009/09/18メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 123回この商品を含むブログ (38件) を見る やあ、みんな。 すまないけどはじめに云っておきたいことがある。 今回僕は、…

雑記、コラム「エロゲ主人公になれたらって、考えたことないかなぁ」

現在はひとまず回復したのだが、久しぶりに風邪をひいてしまい、つい先日までどうにも調子の上がらない日々を送っていた。 咳をしてもひとり、と云ったのは昔の俳人だったと記憶しているが、 「あ、アンタみたいなバカの日本代表みたいなのが風邪をひくだな…

雑記、2ch「嫌儲スレタイ大賞2012でのお気に入りと一言感想」

『【蒼天已死】 頭に黄色いタオルを掛けた男がいる事案が発生』 >大賢良師様万歳!『男児が「ちょっと来て。毒ネコに噛まれてないか。」と声をかけられ、おしりをじろじろ見られる事案』 >毒猫ってニャースに毒属性をつけたポケモンか何かでしょうかね『マス…

雑記、コラム、エヴァ「時代に追いつかれ、追い越され」

はじめて観るわけでもなかったので、作業しながら、ネットを覗きながらの視聴だったのですが、金曜ロードショーで放送していた新エヴァの破を観ました。 内容については今さらとやかく云うつもりはないのですけど、新エヴァの人気が盛り上がりはじめた時期か…

雑記、コラム「底辺とかスルー耐性とか適当に思ったまま書き殴ってみた」

唐突だが底辺の話をしようと思う。 なんでいきなり底辺の話なんかしようとしたかというと、少し前に、収入をネタに有無を云わさぬ論調で底辺を見下している発言を目にして、それになんだかムッときたからなのですよ。 あのね、僕はよく思うのですが、そうや…

雑記、私事、コラム「そういえば、11月3日は文化の日だった」

11月の2日から4日にかけての三日ほど、僕は母方のひい婆さんの法事に出席するため、ちょいと北海道は苫小牧市まで出かけておりました。 それで、宿泊先として叔父の家に厄介になっていたのですが、この叔父さんというのが病院勤務の薬剤師で役職付きとい…

雑記、私事、近況「いろいろあっていそがしかったです」

立て込んでいたのです。 慌ただしかったのです。 あれよあれよという間に、肌に触れる空気が冷たさを増し、景色が晩秋の装いへと衣替えをしようとしているのです。 書くのが一月ちょっとぶりぐらいになりますが、近況をつらつらと述べさせてもらいます。 ま…

雑記、思い出、中二病、ガチ「かつて僕は皇帝だった。たぶん今も」

僕は黒歴史というのが嫌いだ。 だって、自分を否定したくはないから。 そりゃあ人間なのだから、生きていれば忘れてしまいたいことの百や二百は積み重なっていくのが当然である。 だが、突然我が身に降りかかったわけでもなく、自分の行動や思想や思考が原因…

雑記、近況、創作、JS転生中「夏がすぎていく」

カレンダーに記されたおっきい数字が八から九に変わっても、わたしの町ではまだまだ暑い日が続いていました。 空の青もでっかい入道雲の白も相変わらずで、まるで夏の延長戦が続いているみたいです。 じっとしていても次から次へと吹き出てくる汗。ギラギラ…

コラム、創作論、JS転生中「王様の道と現実世界の変化の話」

八月に入ってもう一週間以上が経っちゃったんですねぇ。 そんなわけで、夏さんが絶賛居座り中のなかこの文を書いているわたしです。 目線をノートパソコンの画面からちょっと上げれば、窓の外、青空の彼方には大きな入道雲がたかーくそびえ立ってたり。 さて…

コラム、雑記、JS転生中「人を舐めちゃいけません。でも持ち上げすぎるのもいけません?」

えっと、えっと、JSのわたしは今回もこの調子でつらつらーと書いていこうと思いますっ。 今日はですねぇ、最近とある場所で目にした書き込みにうなづかされたってお話を少しだけ。>この映画にしても「母子家庭」「周りと違う子供」「新しい転地での生活」 …

コラム、レビュー、小説、JS転生中「サド、マゾ、イジメ、歪んだ性描写。 どれ一つ取っても純エンタメでは命取りとなるそれらを纏めて小説にしちゃうあの人のハナシ」

み、みなさん、どうもこんばんわですっ。 今回からしばらく、JSに転生した状態で雑文を書かせていただきますっ。 えっと、今日はですね、最近読んで面白かったご本の紹介をちょっとだけしてみようかな、なんて思ってたり。 それで、そのぉ……、つたないかも…