そこに物語があれば

秋田在住、作家志望兼駆け出しエロゲシナリオライターの雑記

エロゲレビュー「君が望む永遠」

プレイした事は無くとも名前を知らない人はそうそういないであろう本作「君が望む永遠
今更ストーリーについての説明は不要でしょう
一言で説明するなら「三角関係」
これに尽きます
二者択一
二兎を追うもの一兎を得ず
そんなシンプルだけど複雑な話です
人によってはウザイと感じる程の心理描写の細かさは、決してスケールが大きくは無い物語に深みを与えています
そんな、鬱ゲーと言われる事も多い本作ですが
ショッキングなシーンがあるというよりも、見ていてあまり気分が良くないシーンが延々と続くタイプの作品です
選ばれなかった方のヒロインとの関わりに重きが置かれる構成も非常に良くできてますね
俺が好きなのはやっぱりTrueとも言える水月
序盤に出てくる絵本「マヤウルのおくりもの」を終盤に上手く絡ませてきたのには素直に感動しました
「時間は一番優しくて残酷」
作中で使われる、この言葉をもっとも体現している√だったと思います
本当に些細なボタンの掛け違い
運命の悪戯としか思えない出来事
そして時間という埋めようのない溝
本作は、そんな運命に振り回された人々の物語でした