そこに物語があれば

秋田在住、作家志望兼駆け出しエロゲシナリオライターの雑記

エロゲコラム「愛、ふるえる愛」

「この気持ち、まさしく愛だ!」
というわけで愛についての戯言を少々
「愛ってなんだ?」との問いに「躊躇わない事さ」と答えれる人は、オッサンか特撮オタのどちらかであろうが、まぁそれはさておき
先日、ネットで恋愛論に関しての面白い話を目にした
曰わく、愛とは「半永久的な癒やし」であるという話だったのだが
半永久的かは兎も角として、愛とは「癒やし」であるという考えには非常に共感できた
この場合、癒やしという例えも抽象的で精神的な満足感を与えてくれる何かと捉えた方が良いかもしれない
俺が考えるに、この愛という名の癒やしは、恋愛によってのみ得られる物では無く、趣味あるいは仕事によっても得られる物であり
愛を与えてくれる対象が恋愛以外に存在するという事が恋愛至上主義者には信じられず
この認識の隔たりがオタクへの嫌悪に繋がっているのでは無いかと思う
逆もまた然りで、恋愛にのみ価値を見出すスイーツと言われる層へのオタク側の嫌悪も激しい物がある
だが、よく考えればこれは対象が違うだけで中核にある物は全く同じなのではないのだろうか
それぞれを隔てる物は、自分に愛を与えてくれる存在の違いでしかない
エロゲに執心する者も、恋愛に執心する者も実はそう遠い存在ではないのだ
とあるエロゲで、非日常に自らの居場所を求め続けた主人公が、最終局面で、自らを満たしてくれる非日常の日々かヒロインとの日常の日々かを選ばされるも、殆ど迷わずにヒロインを選ぶという場面がある
これは要は、主人公に愛を与えてくれる存在が非日常の日々からヒロインとの日常に置き換わったに過ぎず、本質的に主人公の心を満たす物は何も変わってはいない
そう、結局の所全ては愛だ
ヲタもスイーツも根本的には同じなのだから、両者はもう少し理解しあっても良いのでは無いだろうか
(ちなみに本当に二次元によって満たされているのであれば、リア充への妬みなどは生まれようが無いとも思っている)
だが「あのね、もし、世界に完全に理解し合った二人だけがいて、その世界は本当にうまくいくの?」
とキラ☆キラという作品で語られるように、理解しあったからといってどうなる物でもないのかもしれないが…
きっと、この手の問いに答えは無い
だが、安易に答えを定義せずに考え続ける事こそが大事なのだと思う
ただ一つ確実なのは、こんな事を考えてる俺は救いがたい暇人か阿呆であるという事だ