そこに物語があれば

秋田在住、作家志望兼駆け出しエロゲシナリオライターの雑記

エロゲレビュー「マブラヴ」

白陵柊学園で平凡な毎日を送っていた学園生、白銀 武の前に突然現れた少女、御剣 冥夜は家に押し掛け、そのまま住み着いてしまう
冥夜の登場が、幼馴染の鑑 純夏、クラスメイトの珠瀬 壬姫、榊 千鶴、彩峰 慧、そして親友の鎧衣 尊人との関係に変化をもたらしてゆく
――これは王道を超えた超王道のストーリー
というわけで マブラヴ
今回は、あくまでマブラヴ(無印)について語らせてもらいます
これから本作をプレイしようとしている人で、マブラヴ単体に期待を寄せてる人は限りなく少ないのではないでしょうか
かく言う俺も、あくまでオルタの為と思ってプレイしたに過ぎませんでした
ですが、その認識は誤算だったと言う他ありません
いや、面白いですよコレ
何と言うか
ここまでベッタベタな物語見た事ねぇw
さすが超王道学園ADVと銘打ってるだけあります
朝には必ず起こしにくるベタな幼なじみ
突然転校してくるベタなお嬢様
そして巻き起こるベタなイベントの数々
正直、ここまでベタだとある意味新鮮ですw
良い意味でちゃんとラブコメしてるんですよね
そう、まさにコメディ
とにかく開き直ってやってるからこそ可能なハイテンションでテンポの良さが抜群のシナリオは、思ってたよりもずっと楽しめました
このテンポの良さというのはアンリミテッド編に突入してからも一貫していて
客観的に見ると訓練メインで、少し盛り上がりにかける筈の展開でも退屈せずに楽しめましたね
(ただ、アンリミ編のテンポが良すぎた反動か、オルタではアンリミ編で足りなかった情報を補う為の解説を極力解り易さを追求した上で徹底して行った為に著しくテンポを損なってる場面が幾つか見受けられました)
それから、どうしてもスケールの大きいオルタの方が印象に残りがちですが
俺としては、無印の方にも十分印象的な場面はありました
冥夜との過去の話なんかはベタだと思いつつも好きですし
アンリミ編のEDは、実にSFらしい切なさの残る良い終わり方だと思いましたね
そんな、どうしてもオルタの陰に隠れがちな本作ですが
単体としてのクオリティは決して低くくはありません
オルタをプレイする為の予備知識のためだけの存在と割り切ってプレイするのはもったいない作品なのでは無いかと思う俺なのでした
(追記 アンリミ編終盤の武ちゃんの方が、オルタ終盤で覚悟を決めた武ちゃんよりも格好良く感じたのは俺だけでしょうか)