読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

そこに物語があれば

秋田在住、作家志望兼駆け出しエロゲシナリオライターの雑記

エロゲレビュー「マブラヴオルタネイティヴ」

平和な日本で暮らしていたはずの白銀武は、突然平行世界に放り出された
そこは、数十年に渡る地球外起源種「BETA」との戦争によって、滅亡の危機に瀕した世界
現実に翻弄され続ける武
だが、いつしかその運命を受け入れ、人類救済計画に関わり仲間と共に戦い続ける
だが、国家間の利害問題を克服できなかった人類は、地球放棄計画を選択してしまうのだった
そして3年後、深い眠りから目覚めた武は、以前暮らした元の世界にあるはずの、自分の部屋にいる事に気付く
全ては夢だったのだろうか?
だが部屋の外に広がるは瓦礫の荒野
武は再び、突然「平行世界」に放り出されたあの日に戻っていたのだ
人智を越えた現象に戸惑う武だったが、未来の出来事を知る者として歴史に関与し、悲劇的な結末を自らの手で変える事を決意するのだった
というわけでマブラヴオルタネイティヴ
異常に作り込まれた世界観
ADVとしては最高峰と呼べる演出
これほど大作という表現がしっくりくる作品は無いのではなかろうか
何から何まで気合が入った作りは見事と言う他ない
それと膨大なボリュームの割りにはイベントの絶対的な数自体は少ない本作
だが、その一つ一つがとにかく濃い
メインキャラからモブキャラまで全てのキャラが印象的なのも特筆すべき点と言える
静と動に例えるなら、動の最上級と呼べる作品だろう
また、本作の面白い点として
徹底して主人公の視点から物語を追っているというのがある
通常、ここまで練り込んだ世界観であれば、広がりを持たせる為にも複数の視点から物語を追う事を選択してもおかしくはないが、とにかく主人公の一人称視点で物語は進む
だから、プレイヤー自身も主人公が知り得る以上の情報は手には入らないし、他のキャラ達の心情も主人公以上には知り得る事が出来ない
それにより、これはこの世界のでは無く、あくまで白銀武の物語だと言う事を強く意識させられるのだ
外伝も多く存在する本作ではあるが、それを作中で殆どアピールせず
とにかく白銀武の物語を描く事に終始しているからこそ、これだけのスケールながらも物語としてグダグダにならずに非常に締まりの良い物になっているのだろう
これは、燃えや泣き等の様々な要素が含まれた実に優れたエンターテイメント作品
エロゲとしては正しくは無いだろうが、クオリティから省みても名作と呼べるだけの作品なのではないかと俺は思うのでした