そこに物語があれば

秋田在住、作家志望兼駆け出しエロゲシナリオライターの雑記

コラム「演説って、いいよね」

先日、レビューを書いたマブラヴオルタネイティヴ
この作品の中でも特に印象的な場面を挙げるならば、俺は終盤の演説シーンを迷わず選ぶだろう
それぐらい、この作品の演説シーンは神掛かっている
死地に赴く者
それを見送る者
そしてバックに流れる遠藤正明の歌声と若本ボイスの司令の演説
実に素晴らしい
そもそも、俺はこの作品に限らず物語に置ける演説シーンという物が堪らなく好きだ
どうしようもなく惹かれる
それは、演説シーンという物が一種の宗教儀式的な崇高さや神々しさを持ち併せているからに他ならないと考えている
エロゲを例に出すなら
戦争を題材にしたエロゲで知られる、群青の空を越えてのラストを飾るのも主人公の演説だ
そして、主人公の演説をバックに各々の戦場で命を賭ける仲間達
思わず胸が熱くなるワンシーンである
また、刃鳴散らすの石馬戒厳閣下の演説もモロ右寄りな内容なのにも関わらず妙に胸に響く
そう、演説の熱さ、格好良さは、事の善悪さえも時に超越してしまうのだ
アニメ、漫画で言う所の
ヘルシングの少佐
ガンダムのギレン総統
逆襲のシャアのシャア
それから、0083のデラーズ閣下
皆、演説で述べてる事は結構アレだが須くカッコイイ
現実の政治家の皆さんもせめてもう少しカッコイイ熱のこもった演説をやって欲しい物だ
ちなみに実写では、インデペンデンスデイという映画の演説がアツイ
(この映画、とても金を払って借りてまで観ようとは思わないがテレビでやってると何故か観てしまう
その場合、得てしてネットの実況が熱くて面白いのでオススメ)
また、演説という程の規模ではないが、少数の仲間に対して激励の言葉をかけるような場面も非常に好きだったりする
逆襲のシャアブライト艦長が言う
「すまんが、みんなの命をくれ」
劇場版パトレイバー2後藤隊長が言う
「あらゆる妨害は、実力でこれを排除しろ
特車二課第二小隊最後の出撃だ、存分にやれ」
そして、あやかしびとで会長が言う
「友には最大の誠意を、
敵には最大の闘志をもって出迎えよう
戦おう、諸君!
この戦いには、命を賭ける価値がある!
…以上だ」
辺りが、これに当たる
それにしても言葉の力というのは素晴らしい
たかだか言葉なのに、ここまで人を熱くさせてくれる
これはもはや一種の魔法なのではないだろうかと思う俺なのでした
ジークハイル、ヴィクトーリア