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そこに物語があれば

秋田在住、作家志望兼駆け出しエロゲシナリオライターの雑記

非エロゲレビュー「CLANNAD」

校門まで残り200メートル
そこで立ち尽くす
「はぁ」ため息と共に空を仰ぐ
その先に校門はあった
誰が好んで、あんな場所に校門を据えたのか
長い坂道が、悪夢のように延びていた
「はぁ…」
別のため息。俺のよりかは小さく、短かかった
隣を見てみる。そこに同じように立ち尽くす女の子がいた
同じ三年生
けど、見慣れない顔だった
短い髪が、肩のすぐ上で風にそよいでいる
これが、俺たちの出合い。
そう、何も知らなかった無垢な頃。誰にでもある
そして、俺たちは登り始める
長い、長い坂道を――
というわけで CLANNAD
一言で表すなら、感動系あったかストーリー
AIRが「親子」を描いた作品ならば、本作が描いているのは「家族」
これは、家族との繋がりを通して綴られる絆の物語
全ての√に何かしらの形で家族や絆という要素が関わっている
そして、本作もまた、大作と呼ぶに相応しい一作だと思う
そう思わずにいられない程、本作のボリュームは圧倒的だ
物語の尺の長さもさることながら、圧巻なのは√の多さに他ならないだろう
複数ライターである事を最大限に生かした構成と言える
テーマとしているものは同じなのにも関わらず、ライターごとにそれぞれ違ったタッチで物語を描いている為、バリエーションに富み、ボリュームの割には飽きずにプレイできるのも本作の優れた点だ
ただ、各ライターがそれぞれの担当√に全力で取り組んでいるせいで、構成上優遇されている筈のメイン√の存在感が、同じような構成のAIRに比べて薄くなってしまっているという欠点も感じる
言い換えれば、それぐらいメイン√以外の√もクオリティは高いという事だ
ただ、複数ライターであるせいか、主人公とその友人である春原の性格や立ち位置が√によって結構ブレるという弊害があるのも事実だ
また、本作は、音楽のレベルの高さもさることながら、それ以上に作品と音楽の相性と言うかバランスが非常に良い
使い所も上手く、実に調和がとれていて物語を盛り上げてくれる
ボーカル曲に関しては、世間的には、riyaさんが歌う「メグメル」や「小さなてのひら」の評価が高いが、個人的にはLiaさんが歌う挿入歌「Ana」を評価したい
この曲は、作中の山場的場面で使われる事が多く非常に印象に残っている
最後になるが、本作はエロゲと間違われる事もあるがエロゲではない
ん?エロゲじゃなかったら何なのよって?
人生…かな?