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そこに物語があれば

秋田在住、作家志望兼駆け出しエロゲシナリオライターの雑記

エロゲレビュー「智代アフター」

町外れの廃品回収屋に就職した朋也は、一人暮らしを始め、恋人の智代と蜜月の日々を送っていた
そこへ、智代の弟 鷹文が父親の隠し子 とも を連れてくる
ともは母親に置き去りにされており、やむなく朋也と智代が保護することになる
さらに夏休みを目前にして、鷹文の昔の彼女、河南子も家を飛び出してきて問答の末、彼女までも朋也の部屋に居座ることに
朋也、智代、とも、鷹文、河南子
この5人で過ごす、最初で最後の夏休みが始まる――
というわけで 智代アフター
本作は、クラナドのヒロインの一人であり、俺の嫁でもある坂上智代のアフターストーリーである
後日談ではあるが、明確なテーマを持って描かれる物語は、完成度が高くありがちなFDの内容とは一線を画している
本作が描くのは、前作からの引き続きのテーマでもある「家族」と「絆」
そして、それらを通して最終的に行き着く結論である「永遠の愛」
この「永遠の愛」という言葉は作中で幾度か語られる
「ずっと続いていく愛はある、永遠に」
それは、どんなに辛い事や困難が待ち受けようとも揺るがない愛
これこそが人生の宝物
それを信じる事が出来れば、たとえどんな未来だろうと迷わず生きて行ける
これが、作中での様々な出来事の末に本作の実質的な主人公である 智代 が辿り着いた結論だろう
それから本作もまた鍵作品らしくBGMが素晴らしい
特にLiaさんが歌うED曲「Life is like a melody」は隠れた名曲である

後、本作の特筆すべき点としてピックアップしておきたいのが
智代の異母妹である とも の可愛さである
何というか、愛くるしくてしょうがない
特に、俺のような娘属性に惹かれる人間は、どうしようもなく保護欲をくすぐられる
この娘に対して作中で、智代が見せる母性に溢れた家族愛、親子愛の姿には感動の涙をこぼさずにはいられなかった
さて、最後になるが、本作からは、麻枝准が手掛けた他の鍵作品とは少々違った雰囲気を感じる
その最たる要因は、他の作品には何らかの形で関与していたファンタジー要素の一切を排除した事ではないだろうか
そのせいか、鍵作品の中ではもっとも地に足が着いた印象を受ける
そして、他と比べてライターの自己主張がもっとも強く、テーマへのアプローチの仕方も一番ストレートだ
これに、物語が一本道である事も相まって本作は短いながらも非常に中身の濃い一作となっている
個人的には鍵作品でもっとも好きだ