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そこに物語があれば

秋田在住、作家志望兼駆け出しエロゲシナリオライターの雑記

雑記 妄言「9月を振り返って」

申し上げます。申し上げます
主よ。貴方は、酷い、酷い
厭な奴です。悪い奴です
ああ、我慢ならない。許しちゃおけねえ
はい、はい、落ち着いて申し上げます
何もかも、すっかり全部申し上げます
私の家は、代々敬虔なクリスチャンで、叔父などは小さな教会で司祭を務めております
その叔父が9月のはじめ体調を崩したのです
そこで、まだ見習いではありますが司祭を志す私が代理を務めることになりました
小さな教会です
てっきり私一人だと思っておりましたが、どうやら近くの女学院に通う二人の娘さんが日頃からボランティアで手伝いに訪れていたようなのです
いえ、いえ、あの娘たちに文句や不満などございません
寧ろ、これ以上ない程よくしてもらってます
本当です
本当に素直で可愛らしい良い娘たちなのです
彼女たちを悪く言うようなら、私は直ちに火刑に処されなければなりません
卑しいのは私です
私の心なのです
彼女たちが私を呼ぶのに「お兄さん」という呼称を使う度にどうしようもなく悦びを覚えてしまう私こそが卑しいのです
ですが、卑しいながらも聡明な私は悟りました
きっと、これは主が私を試しているのだ
私が浅ましい欲望に屈してしまわないよう試練を与えているに違いない
しかし、私の信仰は真の信仰です
普通ならば、この程度の誘惑に屈したりなどしません
だが、主よ
貴方はあんまりだ
昼休みの度、手作りの弁当を広げた彼女たちに「はい♪お兄さん、アーンしてください♪」
などと両サイドから迫られては、幾ら信仰厚い私と言えどふしだらな欲望に身を任せてしまいそうになっても仕方ないではありませんか!
主よ、貴方は本当に加減というものを知らない
これでは、ただの仕打ちだ!
ああ、そうか
貴方は見ていたのですね
先日の昼食時に「お兄さんが本当のお兄ちゃんだったらいいのに…」と二人から言われ、今まで感じたことのなかった一種崇高な感動に打ち震えてしまった私が、自らの欲望に流されるまま人を拐かす為のいやらしい柔和な笑みを浮かべ
「貴方たちが妹だなんてなんと素敵な事でしょう
私ならば、いつでも歓迎しますよ」
などという甘言を吐く様を!
そうか、だからこれは仕打ちなのですね
ああ、もう、いやだ
貴方の仕打ちに堪えられるところまでは、堪えて来たのだ
兄と慕われる事に応えられないのでは人間の甲斐がありません
私は決めました
私は主を捨て兄になります!