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そこに物語があれば

秋田在住、作家志望兼駆け出しエロゲシナリオライターの雑記

コラム「チェンジ」

俺が先日から散々共感を覚えたと語っている わんことくらそう
その中でも特に感じ入ってしまった台詞がある
「人も犬も強くなったり、上手に出来るようにはなっても本質から変わることはきっとできません
本当は、中身が変わった訳じゃなくて上手に生きる手段を身につけただけなんです
人はね…変わったりは、できないんですよ、やっぱり
心は目に見えないから、どうとでもなるような気がするけど…身長や指紋と同じでちゃんと個人ごとの形があるんです
環境や状況で、形が歪んだり壊れたりすることはある…だけど、本当の姿から変わったりはしない
優しさに打たれて心が綺麗になったとか、本当の愛に目覚めたとか…そういう人は、歪められてた心が本当の姿に戻っただけですから、別に変わったわけじゃない
変わろうとしても…苦しいだけです」
人は本質的には変われない
俺は、接客業に携わってる事もあってか、どうしても仕事上快活な自分を演じている
そうしていると、いつの間にか自分を演じている感覚が薄れてきて、自分がすっかり快活な人間になったかのように錯覚してしまう
だが、ひとたび追い詰められると、素の陰気で冷淡な気質が顔を出し本当は何も変わってない事に気づかされる
その度に前述した台詞が頭の中に響くのだ
ああ、なんだ…俺は昔と比べて本質的に変わったわけではなく上手に生きる術を少しだけ身につけただけなんじゃないか。と
人間は、きっと変われると信じている真人間の方からすれば、どこか達観した彼の言葉は堪らなく不快かもしれない
現に彼は、作中においてでさえ、この言葉に激高したヒロインから顔にグラスを投げつけられる
「二十数年しか生きてない癖にわかった風な事を言わないで」と
しかし彼は、額から血を流しながらも退かずに返す
「あながち間違ってない筈ですよ、心当たりがあるから切れるんだ…
それから、10年長く生きてるくらいで俺がわかってないって決めつけるのもやめてください
寂しくて辛くて、欲しい物が手に入らないのはあなただけじゃないんだ…」
この一言から、自ら諦めてると語る彼の抱える計りしれない苦悩を俺は感じる
それと、こういうスレた人生観を持った主人公を描いたのが、瀬戸口廉也氏の様なニッチタイプのライターではなく、シナリオライターとしての陽向道を歩き続けてる都築真紀という成功者である所にどこか心の闇的な何かを感じるのは、流石に深読みしすぎだろうか