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そこに物語があれば

秋田在住、作家志望兼駆け出しエロゲシナリオライターの雑記

コラム「秋空に舞う俺の妄想」

秋深まり冬近づく今日この頃
紅く木々を彩っていた葉っぱたちもすっかり散ってしまい、かく言う俺は、会社の敷地の側溝に溜まった落葉をかき集める作業に追われていた
集めても集めても側溝に散り積もる落葉たち
そんな終わりなき作業に黙々と取り組んでいると、何時の間にか意識が妄想の世界に旅立ってしまう
やはり落葉と言えば焚き火だろう、そして焚き火と言えば焼き芋だ
落葉、焚き火、焼き芋
これらがマッチする情景は、晩秋の神社の境内と言った所か
そうだ、神社といえば巫女さんも外せない
よし、要素は揃った
ここでイメージを膨らませてみよう
ある晩秋の一幕
気紛れに神社を訪れた俺は、せっかくだからおみくじの一つでも引いて行こうと考えるが、売店には誰もいない
そこで辺りを見回すと、境内の片隅で落葉を掃き集めて焚き火をしている若い巫女さんが目に入る
(俺的にこの巫女さんは、そこの娘さんで、神社育ちという事もあって、ちょっとだけ浮き世離れしたポワポワした性格という設定
それで、焚き火を見つめながら幸せそうな顔で「焼き芋♪焼き芋♪」とか口ずさんでたりする)
ふと俺と目が合う
すると、人懐っこい笑顔を浮かべながら会釈してくる
その愛らしい仕草に少々ドキリとしながら此方も会釈を返す
そこで目的を思い出した俺は、その娘を呼ぶ
パタパタと女の子らしい走り方で此方に駆けてくる彼女
俺は彼女の案内に従いおみくじを引くが、俺の事だから出るのは大方、小吉とか末吉だろう
ふと気付くと、何時の間にか俺の後ろに回り込んだ彼女がおみくじの紙を覗き込んでいる(こういう無思慮な行動はポワポワした天然系の娘ならではです)
ここで結果を見て「あらら、ハズレですね…」と残念がる彼女に対し、そもそもおみくじに当たり外れは無いだろとツッコむのはお約束
すると、何か閃いたっぽい彼女は、焚き火の方へダッシュ
そして、焼き芋を手にして戻ってくると
「残念賞です!」とニコニコ顔で言いながら、それを俺に手渡す
突飛な行動に正直面食らいつつも、彼女の笑顔に釣られて焼き芋を受け取る俺
それで、そのまま石段にでも腰掛けながら、二人並んで焼き芋を頬張る…
というのがパッと頭に浮かんだ俺の妄想もといロマンだ
そんなこんなで、馬鹿っぽくて可愛い天然系の巫女さんに出会えるのを夢見ながらミレーの絵画よろしく落ち葉拾いに勤しむ秋の日の俺であった
ちなみにミレーの絵画は厳密には落ち穂拾いです