読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

そこに物語があれば

秋田在住、作家志望兼駆け出しエロゲシナリオライターの雑記

雑記「エロゲーマーの俺が読む漫画 破」

さて、今回もエロゲーマーの俺が漫画を語らせて頂きます
第二回目の今回ご紹介するのはコチラ
・愛人-AI・REN-/田中ユタカ
知る人ぞ知る隠れた名作です
作者の田中ユタカさんはストレートに言ってしまうとエロ漫画家さんですね
成人向け作品を多く手掛けてきた田中さんが漫画家生命を賭して描き上げた本作
後書きに綴られた
「僕は恐らく生涯顔を合わせることのない
それでもこの世のどこかで一度しかない人生を懸命に生きているかけがえのない誰かに向かって描きたい
そういう人に見せても恥ずかしくないものを描きたい」
という言葉は伊達では無く、俺が今まで読んだ漫画の中でもこれほど泣いた作品はないんじゃないかというくらい感動した一作です
本作が描いているのは、余命幾ばくもない主人公・イクルとそういった人間の心をケアする目的で存在する人造遺伝子人間の少女・あい の二人が紡ぐ愛に満ちた人間賛歌の物語
正直、本作はテーマ性やメッセージ性が極めて強く、人によっては序盤でお腹一杯になってしまうかもしれません
それ程までに作者の全身全霊の姿勢が伺える作品です
巻末の後書きにすら相当力が入ってます
さて、そんな本作が掲げるテーマ、それは「愛」と「人らしく生きるとは何か?」だと俺は考えます
作中にて度々
世界はあなたを愛してはいない
世界はあなたを必要としてはいない
といった内容の言葉が登場するのですが、これに対して主人公のイクルは「世界が僕を愛してくれなくても、僕は世界を愛してやろう。それが僕の世界に対する抗い方だ」という結論を導き出します
「愛する」という行為の素晴らしさ
この作品を読んで一番感じたのがそれでした
正しいとか正しくないとか関係なく愛するという行為は素晴らしい
愛する相手がいるというのは素晴らしい
愛する事を知ってこそ愛される事の歓びを知る事が出来るのだ
本作はまさしく愛の物語です
この愛は異性間に限ったものではなく親子、仲間等全てに当てはまるもの
ラヴ Loveではなくアガペ agapeと表現するのが正しいでしょう
そして、この「愛」をテーマに生きるとは何か?を徹底して描いたのが本作だと言えます
さて、そんなこんなで最後に作中の名言を書いて終わります
「どのような人間も決して人生に勝利することはありません。
人間は勝利者にはなれません。
ただ降参せずに戦い続けることができるのみです
最後の…最後まで…」