そこに物語があれば

秋田在住、作家志望兼駆け出しエロゲシナリオライターの雑記

創作、小説、短編、練習用総仕上げ「夜の向日葵」

 みなさんこんばんわ。
 色々と練習用短編を書いてきた僕ですが、これがひとつの区切りとなります。
 言うなれば、これから手がける作品はすべて本気ということですね。
 とはいえ、本作もまた現時点での本気の作品となっております。というのも、もともと練習の総仕上げとして、今まで書いてきたような物語の一場面を切り抜いた短編ではなく、全体通してきちんとした物語になっている短編を書き上げるつもりだったんですが、たまたま新聞の端に、地方文学賞の作品募集の記事をみつけまして、作品の尺的にもちょうどいいということで、どうせならこれに応募してみようぜ、という話になったのでございます。
 そういうわけで、いくつか候補として考えていたネタのなかから、一番この手の賞に適していると思われるネタをチョイスしてみました。
 なので、掌篇、短編含むこれまでの僕の作品のなかで、もっともエンタメ性の低い一作になってます。
 ちなみに今回頭を悩ませた点として、ページの概念というものがあります。
 今まで文字数を気にしたことはあったのですが、ページを意識したのは、今回がはじめてでして、四〇字×三〇行で一七ページ以内という規定に対して、ざっとプロット段階で計算してみたところ、これを超えるのは確実との結果が出てしまったのです。
 それで、極力無駄な台詞等をカットして、なんとか切り詰めた結果、なんと今度は二ページ近くの余裕が生まれてしまい、どうにかこれを有効活用できないか、と、当初とは逆の方向に頭を悩ませる羽目になったりもしました。まぁ、書き上げてみたら、なんのかんのでちょうどぎりぎりぐらいでしたね。
 それから、今回はきちんと一からプロットを立てて、それをなぞるかたちで作品を書いてみました。
 個人的な好みとしては、その場その場でキャラクターたちを頭のなかで動かすほうが好きなのですが、そのやり方でいつもいつもベストな結果が出るとも限らないので、プロットをベースにしつつ、その場のひらめきも信じるというやり方で書いてみた次第です。
 比率としては、プロット七割、その場の修正、追加が三割といった具合ですね。
 ただ、このやり方の反動として、どうしても肝心の本編執筆が作業に近い感覚になってしまったのが少し気にはなりました。
 その辺は、しがない半人前のワナビが気にするにはまだ早い部分ではあるのですけれど。
 
 あと、これはついでですが、今回チョイスした作品のほかに、当初考えていた練習仕上げ用短編のネタとしては、

・親戚の家をたらい回しにされた末に、まったく血のつながりのない家に預けられた人間不信気味の男の子が、その家の娘である一見おっかねえけど実はすげぇ優しい義理の姉ちゃんと絆を深めていく話。
・部活のおっかねぇ先輩にネコ耳が生えて、うんにゃらかんにゃらでニャンニャンする話。
・わがままなお嬢様と召使いがいるんだけど、その召使いってのが予備役なもんだから、ある日召集令状がとどいて、「御国のためにしっかりやりなさい…………ごめん、やっぱ、行っちゃやだ」的な話。
・引っ越しのために荷物整理をしていたら、むかし好きだった人の写真やらなんやらが出てきちゃうやたらめったら繊細な話。
・なんかよくわかんねぇ殺人鬼みたいなのに家族を殺されちゃって、そいつを追いかけるんだけど、その途中で「あれ? 俺ってこれまでの人生でこんなに何かに夢中になったことなんてあったっけ? ひょっとして俺って今すげぇ充実してんじゃね」とかなんとか考えちゃうアブナイ話。
・心霊スポットにいったらガチでやべぇのが出てきて逃げるんだけど、なんか頭のネジがトんじゃって「バケモノ? おもしれぇ、ぶっ殺してやる!」とか言いながら四点からの膝で撲殺しちゃう血なまぐさいロマン。
・変態なほむほむがまどかの体操服を盗むところを目撃したぼっちのマミさんが、それを黙っている代わりに自分と友達になるようほむほむに持ちかけるんだけど、ぼっちなことが即バレて立場逆転してむしろ友達ならお前がまどかの体操服を返してこいや的な展開になってとぼとぼと返しにいくんだけどマミさんのことだからすげぇ運が悪くて「ま、マミさん、私のロッカーになにしてるんですか……?」とかなんとかやべぇ窮地に陥るどうしようもない二次創作。

 とか色々あったけど、基本これらはボツです。
 だって、どう考えても地方文学賞なんかに送れるネタじゃないしね!
 そういうわけで、能書きばかり長くなりました、すいません。以下作品です。
http://ncode.syosetu.com/n1543v/

 あ、賞金はでないタイプの賞なので規定は問題ないです、はい。