雑記、マンガ、レビュー「漫画の紹介とかしちゃうんだよっ☆」
みんなーっ!
大晦日も押し迫ったこんな時期なのに、アタシってば唐突にマンガの紹介とかはじめちゃうネ。
えっとぉ、実はアタシ、最近すごくハマっちゃってるマンガがあるんだぁ。
もちろん、いくつになってもはぁとはオトメなアタシが紹介するマンガだから、「やれやれ、4Eちゃんはオコチャマだなあ」なぁんて、みんなにはちょっとコドモっぽく思われちゃったりするかもしれないけど、そこらへんはメンゴメンゴしてね☆
そんじゃま、アタシがいまハマリにハマっちゃってる漫画家さんのとぉーーーってもラブリーキュートな代表作からいっちゃうねっ☆
とりわけおNEWな作品でもないから、知ってる人はとっくの昔に知ってるだろうけど、そこらへんもメンゴメンゴ☆
【MOONLIGHT MILE・(太田垣康男)】
ふふっ、この作品ねえ、すっごいんだよ。
男のロマンがもうぎっしりなの。
ああ、云っておきますけどキラキラした男の子の夢とはまったく別ですから。
泥臭くて清濁ごちゃ混ぜにしたたぎるような男のロマンでいっぱいになってます。
真性の冒険者にとって、本当の目的地とはいったいどこを指すのだろうか。
当座の目的地や、プラン上の目的地はたしかにある。
だが違う。
彼らが本当に目指している場所は、もっともっと遠く、とても想像のおよばない場所にあって、それでもそこへ辿り着きたくてひたすら前に進み続けるのだ。
MOONLIGHT MILE
それは、極地を求め続ける果てしなき冒険者たちの物語。
二人の若き登山家、猿渡吾郎とジャック・F・ウッドブリッジ(通称:ロストマン)
彼らは世界最高峰エベレストの頂上で、そこよりはるか高みに浮かぶ宇宙ステーションの姿を視界にとらえる。
あらたな極地への冒険のはじまりだった。
ってな、具合に今さらなんですけど太田垣康男さんの作品にどハマリ中ですよ。
ムーンライトマイルも、もうちょいで出てる分は集めきるところです。
いやあ、この作品は本当に素晴らしい。
特に序盤中盤は文句なしですよ。
何がいいって、宇宙開発というマクロな題材と地上のしがらみや湿っぽい人情、風情のバランスが噛み合っている。
ちょっとこの画像を見てください。↓
なんかすごいでしょ、噛み合いそうもないこの二つの世界観が同居してるんですよ。
SFバリバリの世界観にだって、こういうドカタのおっちゃんたちが暮らしてるんだぜっていう主張がもうたまらなく僕好みです。
マクロを描くのは別にいいけど、社会を動かしている実の部分を常に頭の片隅においておきたいタチなんです。
だから、いきなりガンダムの話にとびますけど、アナハイムレポート(ムック本)だったかに書かれてたこれなんかも考え方として好きだったりしまして。
以下引用
【アナハイムジャーナルより、メラニー・ヒュー・カーバイン会長とカイ・シデン記者対談
カイ・シデンがスペースノイドとアースノイドの間に格差があると指摘したことに対して
「私は『格差が存在しない』などとは言っていない。『格差が存在するのは当たり前だ』と言っているんだ。私にいわせれば、ジオンやその『喜劇として繰り返された歴史』であるバカ息子もそのことを理解していないただの夢想家に過ぎん。
彼らは地球圏のことなど、特にその経済的/社会的な現実など、まったく理解していなかった。それが証拠に、彼らは地球における貧困層のことなどなにも考えていない。宇宙移民は虐げられている? だが現実にはギレン・ザビの妄想とはまったく違った意味で彼らはエリートだ。
宇宙生活者であるということは必然的にテクノクラートであることを意味するからな。 地上にはコロニーに住めさえしない無学で貧しい人間がたくさんいる。やつらはそれを『重力に魂を引かれた人々』として切り捨てたのだ』
「現在のマスメディアを賑わす評論家だのジャーナリストだのといった連中の
大半はそうした現実感覚が根本的に欠落している。実際に社会を動かす 『実』を見ていないのだ。『ニュータイプ』? 『人類の革新』?
バカを言ってはいかん。現実に我々は宗教対立からも民族紛争からも自由ではないのだ。コロニーに住んだから自分たちはそうした問題から自由なコスモポリタンだなどというのは自分達に都合のいい気分的な問題解釈にすぎん。それとも君もそうした抽象論を信じているのかね? かつての『ニュータイプ部隊』の一員として」】
以上っと。
あ、ちなみに太田垣先生は今ムーンライトマイルをお休みしてガンダム書いてますガンダム。
こっちもいいですよ。
掲載誌がビッグコミックなだけあって、ガンダムエースとは違うアダルトな魅力溢れるガンダムを味わえます。
あと、太田垣先生絡みとして紹介しておきたいのが、
【FRONT MISSION DOG LIFE & DOG STYLE(作:太田垣康男、画:C.H.LINE )】
フロントミッションの世界観を題材にしたオムニバス作品。
美男美女ばかりが活躍するなんか小綺麗な戦争に飽きちゃった人にはぜひオススメです。
それから、もひとつ。
【曇天・プリズム・ソーラーカー・太田垣康男(原作)・村田雄介(漫画)】
父親を事故で亡くした苦学生の主人公と、ソーラーカーレースに情熱を燃やす工科大学の学生たちの出会いからはじまる青春ドラマ。
目的があるってことが、いかに人生に潤いを与えるかを丁寧に描いていて実に好感がもてる一作になってます。
というわけで、とってもほんわかファンシーなマンガの紹介でしたっ(はぁと)
あ、もいっこあった。
こっちは太田垣先生とはまったく関係なくて、某カエル宇宙人のマンガですっかりメジャーになった有名漫画家さんの隠れた名作ですね。
もうね、この一枚絵にぐいっと惹かれて全巻一気買いですよ。
「破 壊 神 を 破 壊 し た 男」
な、なんて素敵なフレーズなんだ……。
余計な装飾が一切無い、シンプルかつインパクト大なフレーズですよ。
この作品で描かれてるローレシアの王子(DQ2の主人公)のキャラクター造形がまたすごくいいんですわ。
そうだよな、一番ヤバイのって、魔術とか特殊スキルとかなしに、自分の身ひとつで鬼のように強いやつなんだよな、っていうのをあらためて考えさせられます。
レベルあげてるうちに強くなりすぎた人間の末路が明るいはずがないんですよ。
人々のなかで暮らしていく以上は。
端的にではありますが、超越者の孤独というのを非常に魅力的に描いてくれてましたね。
あと、吉崎先生が描くオニャノコって、どうしてか妙にエロイ感じがしますね。ペロペロ。
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