そこに物語があれば

秋田在住、作家志望兼駆け出しエロゲシナリオライターの雑記

2012-05-18から1日間の記事一覧

コラム 創作練習小咄 「時代という言葉が、少し耳障りです。の巻」

窓の外――空は鉛色の曇天に支配されていた。 僕は窓台に肘をつき、さして感慨を抱くでもないその風景をぼんやりと眺める。体に纏わりつく気だるさの中、胸の内だけが、心だけが妙に熱くたぎっていた。 たぎりは、回転数を増しはじめた思考と同調するように、…