そこに物語があれば

秋田在住、作家志望兼駆け出しエロゲシナリオライターの雑記

コラム「キザな奴だぜ」

厨二病という不治の病を長年患っている俺は、物語におけるキザな台詞回しというものがどうしようもなく好きだ
今日は、そんな俺が堪らなく痺れた、とあるエロゲのワンシーンの話をしよう。
敵の手によってヒロインを殺されてしまった主人公
彼は、相手が危険な存在である事を知りながらも「筋を通してくる」と告げ敵を討つ為に死地へ赴こうとする
そんな彼に、もう一人のヒロイン(主人公に惚れている)は言う
「戻って…来てくれますよね」
それに対して彼は、薄笑いを浮かべながらこう返す
『さあな…まぁ、気楽なもんさ、事が終わってこっちに戻ってこようとも…
あの世に行こうとも、どっちにも俺の女はいる…』
こんな台詞をグリリバ声で言うのだから、そりゃあ惚れるし、濡れるというものであるw
俺の厨二心を刺激する実に素晴らしい返答だ
ちなみに、この主人公、邪気眼の化身かと思う程に台詞回しがキザで、一見アンチヒーローなのだが根は善人というツンデレ気質な、どこか憎めない人物だったりする
作中で、クラスのお調子者(さほど親しくない)が敵に脳を弄くられた(ロボトミーされた)時など、一見無関心を装いつつも
「そいつは、確かに…うっとうしいヤツだったが…
だからって愉快な気分になれるわけないよなぁ」
と怒りを露わにし
ヒロインの為に命を賭ける事に対して「何のために俺は、こんな事をしてるんだ?」という疑念に駆られた時には
「なんのため、だって?
そんなの、自分自身のために決まってるじゃないか…
さあ、やろうぜ、俺自身を貫き通すために」
と自らを奮い立たせる
こんな、一見クールなのだが実は熱い個性的な主人公に、緑川ボイスという厨二病患者には最上級とも言えるスパイスが加わったのだから、俺の厨二心がキュンキュンしてしまうのは最早仕方がない
それと、作品自体については、次回のレビューにて詳しく語らせて貰う
それから、これは先日クリアしたエロゲからの受け売りでもあるのだが
今回語ったような台詞回しをカッコイイと思ってしまう人は、世間的には間違いなくイタイ人なのだろう
だが、カッコイイ台詞に何も感じない人や、それをイタイの一言で片付けてしまえる人がイタくない人なのだとしたら、俺は一生イタイ人のままで構わない
カッコイイ事をカッコイイと思える心だけは死んでも失いたくないと思う
だから俺は叫びたい
「私は、一生イタイ人でいい!」(大音灯花 風)