そこに物語があれば

秋田在住、作家志望兼駆け出しエロゲシナリオライターの雑記

雑記「エロゲレビュアーの本気」

先日、レビュアーとしての本気を出させてもらった。
などと書くと何か凄いことをやったかのように思われるかもしれませんが、実際はたいしたことをしてません
じゃあ何をやったのかと言いますと、ワタクシですね、たまたま新聞で市が主催する読書感想文のコンクールの募集記事を目にしまして、最近ちょくちょく本を読んでいるのとエロゲのレビューを書くことで磨いた文章力が非ヲタの方々にどれぐらい通用するのかしらという想いから、これに応募してみたんですよ
ちなみに題材に選んだ本は、兄妹の絆を描いた世紀の傑作として名高い
俺の妹がこんなに可愛いわけがない
この稀代の名作の感想文を
「兄妹という関係は実に不思議だ。
親子よりも夫婦よりも近しくありながら、それでいて果てしなく遠くもある。」
という書き出しから始めて原稿用紙述べ五枚に渡って書かせて頂いた。












はい、ウソです
まあ、流石に俺妹を感想文の題材に選ぶのはどう考えても自殺行為ですね
ハナから勝負を捨ててるようなものです
本当は猫の地球儀を題材に選びたかったんですが、これもまた俺妹と大差なく自殺行為なので、最終的に太宰治の短編「駆け込み訴え」をチョイスしました
それで順調に書き進んでいたんですが、執筆の参考にしようとネットで感想文の書き方を調べたところ俺は大きな間違いを犯していることに気づいたんです
こういうコンクールに出すような読書感想文というのはですね、厳密には読書感想文じゃあないんですよ
皆さん読書感想文コンクールの入賞作品って読んだことあります?
ある方ならわかると思うんですが、あれって本の感想よりも自分の日常で起こった事を中心に書いてるものが殆どなんですよね
言うならば生活体験感想文、断じてレビューなんかじゃないんです
要は、俺妹や桐乃について書くのではなく、それらを自分の妹の話と絡めながら書くのが入賞の秘訣というわけです
しかも、この場合のメインはあくまで自分の話じゃないとダメなんです
それなのに俺はレビューのつもりで書いてしまったわけだからさあ大変
止めようかとも思いましたが、これを知った時点で半分以上書いてしまっていたので結局そのまま強行いたしました
おかげで入賞を狙うセオリーからはずいぶん外れた感想文になってしまいましたけど
あ、結果は入選でした
特選、入選、佳作のうちの入選なので、まあ良いんじゃないですかね