連載コラム、雑記、思い出話「ぼくと、エロゲ 第10話〜でも、お高いんでしょう・2007秋〜」
「エロゲが面白いといったって、結局はたかが18禁のゲームでしょ。それにポンと5000円以上はだすのはなぁ……」
というのが、エロゲに手をだしたばかりのころの僕の正直な気持ちでした。
まぁ、いうまでもなくケチだっただけなんですが、とりあえず、線を引いていたのが5000円だったわけです。
けどね、「うわっ、エロゲおもしれー!」と、あっさり気持ちが切り替わると、もっともっと面白い作品に触れたいという欲求が瞬く間に膨れ上がっていきまして、線引きを取っ払うきっかけは思った以上に早く訪れるんです。
そのころ……、というか今でもなんですが、エロゲ名作議論みたいなのをはじめると、必ずといっていいほど名前が挙がる作品がありました。
『CROSS†CHANNEL』
ファンから狂信的とでもいうべき支持を集め、今なお語り継がれる名作エロゲの代表格です。
07年当時、発売から数年を経ていたにも関わらず、この作品は高値安定が続いており、エロゲをはじめたころは手を出すのに躊躇していました。
だけど、名作だ神だなんだと囁かれているのを耳目に入れると、興味を膨らんでくるじゃないですか。
そうこうして、僕はいよいよ高額ソフトに手を出しはじめます。
エロゲ単体に5000円以上支払ったのは、クロスチャンネルが最初だったと思います。
厳密には、中古相場が高値安定な作品自体は、それ以前に手に入れてはいたのですが、どうにも巡り合わせがよかったみたいで、相場に対する勉強の足りない県内のゲーム屋からリーズナブルな価格で入手できていたんですよ。
(その店の値付け基準は、とりあえず新しければ高く、古ければ安いだったのだ)
で、クロスチャンネルを皮切りに、中古が安くないソフトもどんどん買っていくようになったわけでして。
僕、発売から数年経ってた“あやかしびと”をわざわざ新品で買いましたから、それも通常版を。
(次の年に燃焼系パックなるお買い得セットが発売されましたとさ、ぐぬぬ)
あ、WiLL系列繋がりで、“遥かに仰ぎ麗しの”もわざわざ通常版を新品で買いましたね。
殿子がシャレにならないほど可愛いかったので、特に損した気はしませんでしたけど。
殿ちんハァハァ……(;´Д`)
今回記事を書くにあたって、あのころ高値で買った作品の相場が現在どうなってるのか軽く調べてみました。
当然ながら、ほとんどは値崩れしていましたね。
思い出しましたけど、“最果てのイマ”なんか、僕が買った直後にフルボイス版が発売されて、みるみるうちに中古相場が下がっていきましたし。くそう……。
一方、“群青の空を越えて”や“こなたよりかなたまで”なんかは、当時とさほど変わらない値段で売られていたり。
カタハネなんかは僕が買ったときの三倍の値段になってますし。
あと、装甲悪鬼村正の木箱ってほぼ新品の値が付いてるんですね。
※ゲーム本体もですけど、意外なほど高値がついているのがファンブックやノベライズ、ムック本です。
CARNIVALの小説版はプレミア化していることで有名ですが、素晴らしき日々のファンブックがあんな値段で取引されているとは知りませんでしたよ。
やっぱり紙の媒体は数が出ないと一気にプレミア化しますね。
僕が古本屋から105円で買ってきた“パソコン美少女ゲーム歴史大全”なるムック本も、いい感じに高値がついてますし。
この辺はいざ食うのに困ったとき、良い助けになってくれそうなので大事にしないと。