そこに物語があれば

秋田在住、作家志望兼駆け出しエロゲシナリオライターの雑記

エロゲレビュー「ヤミと帽子と本の旅人」

僕は、この普通で平和な日々がいつまでもつづくと思っていた。 ───その日その出来事に遭遇するまでは
あの子と喧嘩してしまったけれど、すぐに謝ればいいやと思っていた。 ───夕方の空が突然裂け、赤く巨大な竜が現れ彼女を連れ去ってしまうまでは。
そして、気がつくと、そこは奇妙な図書館だった。
最初、事情がまったく飲み込めていなかった僕だが、 やがてそこが「世界のすべてを収めている図書館」だと知る。
元の───彼女のいる───世界へ戻ろうとしたが、 僕のいた世界=本は壊れかけて戻れない。 僕は、自分の世界を守るため、彼女を救い出すため、本を直す旅に出る──
というわけで「ヤミと帽子と本の旅人」です
一言で言うと「綺麗な作品」という言葉がしっくりくる幻想的な作品です
「本の中の世界」ってのは物語としては良く在りますが、その本の世界を旅するという設定自体は非常にファンタジックでメルヘンですね
これもライアーソフトの作品と良い勝負出来るくらいの「考えるな、感じるんだ」な作品
シナリオよりも雰囲気や世界観を魅せる事に特化した造りは潔さをかんじました
BGMが無いという演出も中々面白い試みでしたね
あと、俺はこの作品の雰囲気に何となく 銀河鉄道の夜をイメージしました
まぁ、そんな絵本のような童話のようなエロゲでしたね