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そこに物語があれば

秋田在住、作家志望兼駆け出しエロゲシナリオライターの雑記

エロゲレビュー「ゆきうた」

「あの丘の上にある大木は、世界樹の末裔で心の底から本当に叶えたい願いを叶えてくれる」
それは、この町の誰もが知っている昔話
学園でクラスメイト達と共に、一番楽しい時間を過ごしている主人公・長谷川秋臣
そんな12月のある日、クラスに転校生がやって来ることから彼らの物語は始まります
それぞれに悩みや願いを心に抱いたまま、明るく楽しく生活を送っているヒロイン達
果たして、彼女たちの悩みや願いは解決するのでしょうか?
想いは伝わるのでしょうか?
――雪降る夜、本当に本気でこの木に願えば、想いはきっと叶う
というわけで ゆきうた
藤崎竜太氏とヤマグチノボル氏の二人の実力派ライターが手掛けた本作は、飛び抜けて秀でた部分こそ無いものの、CG、ストーリー、キャラを始めとした各部分のバランスが非常に良い秀作と言える
複数ライターである為√によって若干のノリの違いはあるものの
どちらの√も願いを叶える樹の伝説を主軸に、奇跡を持ち出しつつもご都合主義では終わらせない
そんな甘く、切ない物語を、時折笑いを入れながら描いているのが本作である
誰かの幸せの裏には、誰かの不幸せがあるのかもしれない
それを強く意識させられる本作は、鬱ゲーと評される事も少なくない
だが、安易なハッピーエンドでないからこそ心に残る物語もあるのだと言う事を本作は教えてくれる
これは、とある冬の日のセツナイ物語
泣かせの手法として何気ない日常場面とシリアス場面の落差、そして悲劇を用いるのはベタではあるが、それだけにストレートな泣きを求めている人はプレイして損はないだろう
それから、本作を語る上で忘れてはならないのがギャグの冴え渡りっぷりだ
これが予想外に凄まじく、何度腹を抱えて笑った事やら
それと、飛び抜けて秀でた所は無いと記述したが、一つ個人的に飛び抜けていると感じた部分がある
それは、妹の愛くるしさに他ならない
もう、何と言うか可愛いくてしょうがないw
この妹、口が悪いわけでは無いが、言葉が汚いのが一つの特徴だ
「ジャムった」という表現を使う女キャラを初めて見たw
ここまでバカな妹キャラは見たことがねぇw
前述した冴え渡ったギャグシーンの殆どにこのバカ妹が絡んでいる
そして、最後になるが、このバカな妹を受けとめる完璧超人な主人公という組み合わせが本当に素晴らしい
正直、ここまで完璧な主人公はそうはいない
これぞ紳士と言った所だろう