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そこに物語があれば

秋田在住、作家志望兼駆け出しエロゲシナリオライターの雑記

コラム「シナリオライター虎の穴」

前回レビューを書いたCrescendoのシナリオライター 水無神知宏氏について調べていた所、中々面白い事が分かったので、その話をしよう
皆さんは「プレイバイメール」なるものをご存じだろうか
これは、TRPGの遊び方の一つで、与えられた設定と大筋のストーリーのもと自らの考えたキャラの設定と設定下での行動を書き、プレイバイメールを主催している団体や会社に送ると、受け取った側の人間がプレイヤー代理となって、投稿者たちのキャラを登場させ、指定通りに行動させつつ物語を進行するというプレイヤー代行業みたいなものらしいのだが
これを商売としてやっていた「遊演体」という会社が昔あって、水無神氏はそこに所属していたシナリオライターの一人だったわけだ
それで今回調べて解ったのだが、この遊演体という会社に所属していたライターのメンツが相当凄い
正にシナリオライター(厳密には小説家含む)虎の穴とでも言うような様相を呈していたのである
俺が知っている名前だけでも
賀東招二木村航桜井光新城カズマ高尾登山星空めてお、森崎文士亭、水無神知宏、睦月たたら、希
という、そうそうたる顔ぶれだ
俺としては、賀東招二星空めておという何の繋がりも無さそうな二人が一時期轡を並べていたという事実にもっとも驚きを覚えた
ちなみに、妙にライアーソフト絡みの人間が多いのは、実はこの遊演体という会社がライアーの前身みたいなものだったりするからである
それと、調べていく内にプレイバイメールに関わっていた作家に対する面白い指摘も目にした
いわく、金を払ってマイキャラをTRPGに参加させてる客を均等に満足させる為に兎に角優等生的に物語を綺麗に纏める事や読みやすさに長けている反面、アクや自己主張の強さに欠けるとの事
これには、なるほどと思わざるを得なかった
Crescendoが俺の大好きなシリアスな恋愛物語なのにも関わらず、出来の良さの割には後一歩胸に響かなかったのは、ライターの抱いてる恋愛観というか痛々しいまでの自己主張という物がイマイチ感じられなかったからに他ならない
一見アクが強い、めてお氏や桜井光氏の作品なんかも、独創的な作風の割にテキスト自体は読みやすく、他の名作と称される作品と比べるとテーマや自己主張は随分控えめだったりする
今回、この指摘を目にした事で前から薄々感じていた事をきちんと言葉として明確に認識出来たのは本当に収穫であった