そこに物語があれば

秋田在住、作家志望兼駆け出しエロゲシナリオライターの雑記

コラム「きさま、ただものではないな」

エロゲのヒロインにこだわりを持つユーザーは大勢いるだろう
そして、エロゲの主人公にこだわりを持つユーザーというのも少数ではあるが確かに存在する
かくいう私がそうだ
今回は、そんな私が日夜、良主人公を探索する中で発見したとびっきりの男をご紹介しよう
その男の名前は河原隆
「HEAVEN-Death Game-」という作品の主人公だ
ちなみにこの作品、どんな内容なのか簡単に説明すると
ある日、就職活動中の学生である主人公の元に怪しげなモニターツアーの招待状が届く
気分転換にでもなれば、と思った彼はツアーに参加し目的地である無人島を訪れるのだが、なんと、その島は血で血を洗うデスゲームの舞台だった……
というバイオレンスな雰囲気を感じさせる物語となっている
さて、そういうわけで彼のどの辺りがとびっきりなのかをご説明しよう
あらすじのとおり無人島を訪れた、主人公たち
なんと彼らは島に着いて早々、犬のような化け物の襲撃を受ける
想像だにしなかった化け物の襲撃
パニック映画などでは定番とも言えるパターンだ
余談だが90年代育ちの私はこういうシチュエーションとなると初代バイオハザードのOPを思い浮かべてしまいがちである
そんなパニックに陥らずにはいられないような状況に際して彼はこう呟く
「化け物かっ!? 問答無用…ってわけか」
「離れていろ…こいつは遊びじゃない」
「俺は…こいつを仕留める」
「この緊張感…久しいぜ…」


なんという腹の据わりよう!!
先に述べたが、彼はあくまで『就職活動中の学生』である
元特殊部隊のコックでもなければアーカムのS級工作員でもない
にも関わらず上記の台詞を口走りながらサバイバルナイフで化け物を屠る彼は正直ただ者ではない
彼の規格外っぷりは数々の名言から容易に伺える
「気を抜くな…騙されたら、それで命も終わりだ…」
「俺は河原隆…学生だ。
アンタ、勝負のプロなんだろ?だったら…素人相手だ。小細工抜きで、勝負しないか?」
「始めは少しずつ、距離を詰めていけばいいさ。そうすりゃ嫌でも…オレの馬鹿が感染する」
「だったら…アンタにも、少しは俺って男が肌で伝わったんじゃないのか?冗談で…こんな事を頼むか」
「忠告は…素直に聞いておく。だが俺達だって…けっこう強いぜ?」
「俺も…お前とは、純粋に戦いを楽しめるかもな…」
……純粋に戦いを楽しむ就職活動中の学生って一体何!?
いやはや凄い男がいたものだ