読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

そこに物語があれば

秋田在住、作家志望兼駆け出しエロゲシナリオライターの雑記

雑記、その他「描写についてふと思ったこと」

 つぶやきですまそうと思ったけど、思いのほか長くなったのでこっちに書きます。
 小説における情景描写って、つまるところ作者が普段どういうところに目を向けているのかだと思うんですよ。
 いかにも小説っぽくするためにそれっぽい描写を意図的に挟むこともなくはないのでしょうが、やっぱり普段から目を向けている部分って無意識に描写にも力が入ったり、のびのびとした文章が書けたりするものです。小説の中に違和感なく自然と入ってくるんです。
 たとえば、電車に乗ってて窓の向こうに目を向けてるとしますよね。
 そのときに、ビル群だとか家並みだとか山々だとかなんでもいいですけど、そういう景色に目がいく人もいれば、ただ視界の外を流れていく何かとしか認識する人もいるわけです。
 この両者が小説を書いたら、描写する部分が全然違ってくると思います。
 ただ、「同じシーンを描写してください」と云われたら、描写の出来自体にはそう大差がないかもしれません。
 じゃあ何が違ってくるのかというと、そもそも景色に興味関心がない人は、そこを描写しようとすら思わないはずなんです。目がそちらに向いてないから。
 良い悪いの話ではないですよ。こんなのは単に個性とか感性の問題ですから。
 

 で、これは読む側にもいえる話だと思うんです。
 車窓から見える景色が小説内で丁寧に描写されているとして、そもそも日常的に景色に目を向けている人はそこに目が留まるでしょうし、そうじゃない人は言わずもがななわけです。

『もっとも読みやすい文章は、読んだその人の思考にもっとも近い文章』

 という話がありまして、描写に関してもつまりそういうことなんですよ。
“思想”じゃなくて、“思考”というのがキモですね。
 同じようなところに目が向いてる文章が一番しっくりくる、と。